世界一分かりやすい関係代名詞の教え方【中高生向け】【先生向け】
こんにちは、えねぐーです。
今日は中学英語で最も難しい関係代名詞の教え方について解説していきたいと思います。分かりやすく関係代名詞を解説していくので、教え方に困っている先生だけでなく、関係代名詞が苦手だという中学生も是非見て下さい!
私は初めて関係代名詞を教えることになったとき、他の単元に比べて理解させるのが難しいなと感じました。
2つの文章をくっつけたものと教えるのはいいことなのか、接続詞+代名詞という捉え方で中高生は分かってくれるのか、など様々なことを考慮した結果現在の教え方に辿り着いたので是非見てほしいです!では行きましょう!
ポイント① ふつうの関係代名詞節は形容詞節を作る!
このことをまずは理解させましょう。形容詞節を作るために関係代名詞は存在するのです。
節とは‥S+Vを含む単語のカタマリです。
つまり関係代名詞節とは関係代名詞を含み、S+Vを含む単語のカタマリです。
形容詞節って何だよ!っていう方も多いと思います。これは分解してみると分かりやすくなります。形容詞とは何でしょうか?名詞を修飾(説明)する品詞でしたね。つまり名詞を修飾する単語のカタマリということです。なので関係代名詞節は名詞を修飾する単語のカタマリということですね。
ちょっと分かりにくいと思うので、例文で考えてみましょう。
ex) 私は、私のことを好きな人が好きだ。
この文章の骨組みは、『私は人が好きだ』です。
しかしこれではどういう人が好きなのかが分かりません。ですからどういう人なのかを説明するために私のことを好きなという修飾がされているのです。しかし、私のことを好きというのは文章ですので、単語では表すことができません。こういう時に必要になってくるのが関係代名詞です!
まずはこんな感じで生徒に日本語で簡単にイメージを掴んでもらえればOKです!
なぜふつうのという言葉を入れているかというと、関係代名詞のwhatと複合関係代名詞という応用編はこのルールから外れるからです。といっても、初学者には難しい話ですから、やはりこれから学ぶ関係代名詞は形容詞節を作るよ!と指導していいと思います。
ポイント② 日本語で骨組みの文章と、その一部(名詞)を修飾する文章を作ってみよう!
ポイント①が理屈っぽすぎて難しいという人はここから指導してもいいと思います。では説明に入りますね。
ここでも日本語で考えましょう。どちらも簡単な例で考えてみます。
生徒に以下の例のようなものを自分で作ってもらいましょう。
ex1)
骨組み‥私は本を読みたい。
一部(名詞)を修飾する文‥その本は沢山の人に読まれている。
青い部分によって、どういう本を読みたいのかが分かりますね!
なので骨組みの中の本(名詞)という部分を修飾しています!
この2つをくっつけると、私は沢山の人に読まれている本を読みたい。
という構造になっているのが分かると思います。
ex2)
骨組み‥そのカバンは値段が高い。
一部(名詞)を修飾する文‥私はそのカバンを昨日買った。
青い部分によって、どういうカバンなのかが分かりますね。
つまり骨組みの中のカバン(名詞)について修飾している訳です。
2つをくっつけると、その私が昨日買ったカバンは値段が高い。という文章になりますね。
このようにしてまずは日本語で、何故2つの文章をくっつける必要があるのかを教えてあげると生徒はスムーズに理解してくれます。本や、カバンといった名詞を修飾するためにくっつけているんですね。
やみくもに2つの文章をくっつける練習をさせてしまうと、生徒は関係代名詞とは2つの文章をくっつけるものだという理解をしてしまいます。それが間違いという訳ではないですし、構造を理解する上でその作業はとても便利なのですが、全ては名詞を修飾するためにあるのです。そのことを生徒が理解してくれるとスムーズに関係代名詞を教えることが出来ます。
ポイント③ 英語で考えてみる。
ここでようやく英語を使って考えてみます。
先ほどの日本語を英語にして考えてみましょう。(授業中では、生徒が作った例文を一つ取り上げてみてもいいかもしれません。)
骨組み‥私はその本を読みたい。
I want to read the book.
一部(名詞)を修飾する文‥その本は沢山の人に読まれている。
The book is read by many people.
2つの英文をまとめてみましょう。
I want to read books ーthe book is read by many people.
このようにハイフンで繋げることが出来たら、苦労はありません(*_*)笑。
しかし残念ながら英語にこのようなルールはありませんので、2つの文をくっつける為に関係代名詞が必要になってくるのです!!
この後にようやく関係代名詞を用いた名詞の修飾のさせ方(=2文のくっつけ方)を教えましょう。順番としては主格を最初に取り上げて、次は目的格でも所有格でもどちらでも構わないと思います。
どうやって関係代名詞を作るかは、どんな参考書にも書いてあると思うのでここでは割愛したしますが、なぜそもそも2つの文をくっつける必要があるのかということを生徒が理解して初めて2つの文を連結させるプロセスが生きてきます。この作業は構造を理解するにはとても便利ですからね。
しかしながら、関係代名詞節が名詞を修飾するためにあるということを生徒が理解しないとただただ2つの文を繋げるために関係代名詞は存在するのだと生徒が錯覚してしまいます。
ということで繰り返しになりますが、
①目的(名詞の修飾)を理解させたうえで
②プロセス(2文をくっつける方法)を理解させることが大切になるかと思います。
ということでかなり長い記事になってしまいましたが、関係代名詞の教え方、本質と基礎でした!本日もお読みいただきありがとうございました(^^)/