最短最速で成績が上がる中学生の英文法勉強法 ~シンプルにこれだけでいいの!~
今日は中学生を対象とした、英文法の勉強法をシェアしていきたいと思います。
毎日中学生に英語を教えているのですが、最近シンプルにこれさえ出来るようにしておけば中学英文法はOKなのではないか?という考えを持つようになりました。
それは…そうです、「例文を使った日本語→英語への英訳」です。
和文英訳とは、次の日本語を英語にしなさいというやつですね。
なんだ、そんなことかよ!と思われるかもしれませんが効果は絶大です。
以下理由を説明していきますね。
理由1
英語の文法の問題集は、
「次の英文の( )を埋めなさい。」等の空欄補充問題、
「正しい表現はどれか選びなさい。」等の選択問題、
「次の語句を並び替えなさい。」等の並び替え問題、
が多数を占めていると思います。しかし、和文英訳はこの3つを完全に包含(含んでいる)しているのです!なので色々やるより和文英訳だけをやった方が手っ取り早いというのが私の考えです。
和文英訳をする際には、英語の情報が全く無いので自分の頭で、単語、熟語、文法の知識を引っ張り出さなくてはなりません。
例えば、
【私の父は昨日車に轢かれました。】という例文を和訳しなさいと言われたら、
生徒の頭の中では
「①受動態だから、be動詞+過去分詞の形を作らないといけないな、
②あっ、時制が過去だからbe動詞はwasにしないといけないな、
③車とかで轢くって英語で何ていうんだっけ?覆うように走るイメージって先生が
言ってたからrun overを使えばいいな、
④runの過去分詞はrunで良かったよな??」
などのように様々な事項を、知っていることとそれを短時間で引き出せる能力及び訓練が必要です。これらの能力を一気に高めてくれるのが和文英訳です。
理由2
2つめは消極的な理由からです。
前述した空欄補充問題、選択問題、並び替え問題は自分の頭をあまり使わずに正答することが出来てしまうのです。理解出来ていないにも関わらず正解してしまうと、生徒はできた気になってしまいます。これは避けなければなりません。具体例で説明すると、
「今は過去進行形の単元をやってるから、この選択問題は全部be動詞の過去形+進行形を書いておけばいいんでしょ。」
「並び替え問題で、知らない表現が混じってるけど、適当に文末に置いておこう。」
こんな解き方をしてしまう生徒も出てきます。表面的には◯になってしまうので、教師や親はこの生徒の答案を見てもこの子が本当に理解しているか、知識に抜け漏れがないかが分かりづらいのです。
翻って和文英訳は生徒が細かいところまで本当に理解できているかチェックすることがいとも簡単に出来るので非常におすすめの勉強方法です。
何も分かっていない生徒は
「I was not like him.」とか平気で書いてきますから…。
この子はbe動詞の過去形という単元ではなく、be動詞と一般動詞の区別がついていないのだなと判断しそこまで遡って教えることが可能です。
ここから先は
【和文英訳を勉強する、させる際の注意点】
・例文が自分に適切な量であるかどうかを見極めましょう!
多すぎてやる気が無くなっても意味がないですし、少なすぎて文法を網羅的に勉強できなくなっても困ってしまいます。中学1~3年の文法で300~400本の例文があるのが適当でしょう。学校の教科書でもいいでしょうし、参考書の例文でもいいと思います。例文が手元にない!という方は
この本がおすすめです。
・日本語を見る➔英文を紙に書く➔答え合わせ➔(音声を聞きながら)音読!
このサイクルを完璧に出来るまで何周もしましょう!最初は紙に書いて答え合わせをすることが大事です。スペルの確認にもなりますし、自分がどこで間違えたのかをきちんと確認することが出来ますからね。
・最初は暗記しようとしなくてOK!
丸暗記よりも先に、ロジック(なぜこのような語順になるのか、この文法はどのような意味になるのか)を理解してから和訳するようにしましょう。
とにかく音読して頭に叩き込め!と言う先生もいるようですが、ロジックを理解しないとひねった問題や初見の英文を見たときに困ってしまいます。なぜそうなるかを理解した後に音読しまくりましょう。
最後に
例文暗記が出来たら、あとはどれだけ瞬発的に英語が出てくるかが勝負です。この段階ではもう書く必要はありません。
英語界隈では有名な瞬間英作文というやつも例文集があれば出来るので、スピーキングも頑張りたいという方は同じ教材でチャレンジしてみるといいと思います。長くなりそうなので、瞬間英作文についてはググっていただけると幸いです。沢山情報が出てくるでしょうから!
今日も最後までお読みいただきありがとうございました!